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借地権付建物を売却する場合の注意点は?
2022-09-05
借地権付き建物売却時における注意点について解説しています。
以下、お客様:客 センチュリー21:セ
客:相続により借地権付き建物を取得したのですが、売却できるのでしょうか?
セ:はい、
結論からお伝えすると売却はできます。ただ注意が必要です。
客:それは何ですか?
セ:はい、
借地権付き建物を売却するなら地主の承諾をもらう必要があります。また承諾をもらう
だけでなく借地権付き建物を売却する際には承諾料の支払いが必要となります。
客:えェっ!
承諾料を払わないといけないんですか?
セ:そうなんです、
理由は、新たな借地権取得者が毎年地代を支払ってくれる保証がないのでそのリスクに
対して支払う必要はあります。 承諾料は地主と相談するなどして決めますが、一般的には
借地権の価格の5%から15%程です。
客:わかりました・・・
承諾を取ったらどのような流れですか?
セ:はい、
主な売却方法は二つあります。一つ目が借地権付き建物として売る!二つ目が
土地所有権とセットで売る!あと最後にですね、こちらは承諾は必要がないですが、
土地所有者に売却する!です。
客:一つ目の「借地権付き建物として売る」とは、どういったものですか?
セ:通常の戸建て住宅などと同じように売却する方法です。不動産会社と媒介契約を結び
借地権付き建物を売却します。売却活動の時期や販売価格を自分で決めることができ、
自由度の高い販売方法になります。
客:それだとわかりやすくていいですね!
セ:はい、
ただし土地を合わせて購入できる中古物件などがライバルになるので、売却額を
値下げしなくてはいけない場合が出てきたり売却期間が長引くことがあるでしょう。
客:確かに土地が付いている物件がライバルになると考えると、すんなり売却とは
いかないですよね・・・
セ:そうですね、
次に、二つ目の「土地所有権とセットで売却する」ですが、まず最初に地主から底地権を
購入し所有権を完全に取得した上で第三者に売却する方法です。
客:先程の地主に買ってもらうの逆で、こちらが底地を購入するということですか?
セ:地主を説得し土地と建物をセットで売却できれば、その土地の所有権を丸ごと売ることに
なるため、より売りやすくなります。借地権と建物のセットで売却するよりも所有権を
丸ごと販売するため不動産価値は高くなり、より高値で売却することが出来ます。
客:確かにこれだと売却がしやすそうですね!
ただ、一時的に底地を購入するために資金が必要になるということですよね?
セ:そうですね、
この部分はデメリットになるかもしれないですね。最後に土地所有者に売却するですが、
これはそのままの意味で第三者の買主を探すのではなく、地主に建物を買ってもらう
方法です。仲介のように買主を探す必要がないので早く売却活動を終えることが出来る
メリットがあります。
客:確かに、地主に買っていただけたら一番楽かも?
セ:そうですね、
ただ地主が借地権を取り戻す気がない場合もありますし、貸しているという立場にあり
価格交渉の話がなかなか終わらないという可能性もあります。地主に話を持ち掛けるのは
良いと思いますが、最初からあてにしないようにした方が良いですね。
客:まぁ、そんなうまい話はないですよね?
セ:そうですね、
借地権付き建物は、通常とは条件が異なる不動産です。そのため売却しずづらいという
事はあるでしょう。しかし、借地権であれば土地に関する税金がかからないなどの
メリットもあります。そのようなメリットも生かして売却活動を進めていくと
いいですよね。
客:確かにそういう見方もできますよね・・・
セ:売却活動をサポートし、売却に導いてくれるのは不動産会社です。確実の借地権付き
建物を売却したいのであれば、良い不動産会社を味方につけて売却活動を行うといいと
思います。
客:分かりました。ありがとうございます。
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ページ作成日 2022-09-05