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境界越境ってどのようなもの?
2022-07-01
境界越境について解説しています。
以下、お客様:客 センチュリー21:セ
客:敷地の上を電線が通っている不動産を売却する際は、特別な手続きが必要ですか?
セ:そうですね、その電線がご近所の家に引き込むための線なのか、電力事業者が
管理している線なのかで変わってきます。
またその線がどれ位の高さにあるかによって土地の利用に制限がある場合もあります。
客:ご近所の方の線だった場合はどうでしょうか?
セ:はい、敷地の上空については具体的に何メートルまでが所有権の範囲になるのか法律では
決められていませんが、敷地内に他人の線が通ってるということは将来的に、
例えば建て替えをする時に改善する約束を書面で行っていること多いので、
まずはその書面があるかを確認していただきたいです。
もし、無い場合には不動産会社にご相談ください。
客:電力会社の線の場合も書面があるのでしょうか?
セ:ご近所さんの書面は覚書という書面に、電力会社などの送電線が通っている場合は、
電線の敷地通過に関する契約書を締結している場合があります。
客:契約書まで作成しているんですね。
セ:以前は、契約を締結していない状態が多かったんですが、最近では電気事業者が
契約締結を求めている動きを増やしているようです。
客:どのような内容の契約なのですか?
セ:電線の設置を目的とした地役権を設定する契約です。
電線を通すために上空を使うための確認内容や安全面から高い建物を建てられないなど
土地の利用制限をされていることが多く、登記することで不動産を売却した場合も
次の所有者に引き継がれます。
客:建物の高さにも制限がかかる場合があるんですね。
契約書がない場合はどうすればいいんですか?
セ:その場合も、まず不動産会社にご相談下さい。
送電線の所有者が誰なのか確認し、建築の制限やその他に問題がないかを確認します。
また電線が通っていることは過去の判例では、瑕疵に該当するとなっており、現行の
民法では契約不適合の問題になりますので、必ず売却の際には買主への説明が必要です。
客:分かりました。
その他に気を付けることはありますか?
セ:よく聞かれることとして高圧線の下にある建物で電磁波が健康上問題ないかという
ことです。
客:確かに電磁波の事は気になりますね。
セ:電力会社の方に現地で調査をして頂くことも可能ですが、一般的には地上1.5メートルの
高さで10マイクロテスラといわれており、世界的な健康に関するガイドラインの
基準と比べても低い数値になっています。
またWHOからも電磁波と健康影響に関する証拠は因果関係とみなせるほど強くはない
としているようです。
客:そうなんですね。
では送電線が通っている場合は、地役権設定登記の有無や契約書や覚書が無いかを確認
すること、もしなかった場合でも不動産会社に相談すれば確認や必要手続きのサポートを
して頂けるということですね。
セ:はい、そうですね。
客:ありがとうございました。
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ページ作成日 2022-07-01